最新刊
グローバル社会の消費者心理
(2024/06/14)カントリー・バイアスとは、外国に対する先入態度をいう。例えば、日本との外交問題をきっかけに中国や韓国で時折表面化する反日感情は、「消費者アニモシティ(敵対心)」というネガティブなカントリー・バイアスでとらえられる。反対に、海外の多くの人たちが日本に対してもつ「日本製品は安くて品質がいい」「日本の漫画やアニメ、ゲームは面白い」というイメージは、「消費者アフィニティ(好意、愛着、感嘆)」というポジティブなカントリー・バイアスでとらえられる。 従来、学界やメディアではネガティブなカントリー・バイアスが取り上げられることが多かった。しかし、本書はポジティブなカントリー・バイアスに注目する。ポジティブなそれを理解することこそが、外国人の日本製品・サービスに対する評価に好ましく作用し、長きにわたり日本のファンになってもらう契機になるからである。 日本がいかに世界の人々の〈こころ〉をつかみ、それによって自国の製品・サービスの海外進出を促進するのか。ひいては、日本という国家のイメージを底上げしていくのか。『多文化社会の消費者認知構造』で数々の学会賞を受賞した気鋭の研究者が、ビジネスパーソンにもわかりやすく書き下ろした一冊。 【推薦のことば】 多文化社会と呼ばれる今日、カントリー・バイアスという先入観で溢れている。本書には、そうした先入観を理解し、多文化社会を生き抜くための洞察が詰まっている。ーー恩藏直人(早稲田大学商学学術院教授)
この著者の作品1
早稲田大学出版部の作品12
映像作家 宮崎駿:〈視覚的文学〉としてのアニメーション映画
生きることに疲れたあなたが一番にしなければならないこと
書を持って農村へ行こう 早稲田発・農山村体験実習のすすめ
世界をちょっとでもよくしたい 早大生たちのボランティア物語
映像作家 宮崎駿:〈視覚的文学〉としてのアニメーション映画
古墳との対話:出土品からみえるこの国のなりたち
変革せよ! 企業人事部:テレワークがもたらした働き方革命
グローバル社会の消費者心理:カントリー・バイアスから読む〈こころ〉
平和と国際情報通信 「隔ての壁」の克服
リーダーシップの軌跡
リーダーシップの探求:変化をもたらす理論と実践
風景とローカル・ガバナンス 春の小川はなぜ失われたのか