最新刊
医療・介護職の転職を成功に導くキャリア戦略
(2023/08/25)※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 筆者は、作業療法士の教員時代に、多くの学生を社会に送り出し、その 後の就職、転職の経緯を見守ってきました。そして、独立起業して会社経 営を始めてからは、経営コンサルタントとして多くの医療・介護職の採用 のお手伝いや、さらに自分の会社でも多くのスタッフを採用してきました。 その経験を踏まえ、自分のなかにある「良い転職」「悪い転職」とは、を自然に考えるようになりました。 「良い転職」とは、前職でスキルアップした結果、管理職待遇での転職 や自分のやりたい分野をみつけての転職です。一方、「悪い転職」 は、前職で力が発揮できず、人間関係も悪化し、逃げるように転職してしまい、また転職先でも同じような働き方をしてしまうことです。 誰しも組織のなかで働けば、自分の思い通りになることはありません。 自分の思う通りに働ける職場はまず存在しないと思った方がよいでしょう。それは、組織には必ず「組織文化」「組織風土」と共に「組織のルー ル」が存在するからです。これに対して文句を言ったり、不満を言ったりしている人がいますが、残念ながらこれはどれだけ声高に叫んだところで何も変わりません。 では、あなたでも変えられる「変数」は何でしょうか。そう、それは、「あなた自身」です。 あなた自身はいくらでも変化することができます。 筆者自身のキャリアは、自分自身を変化させてきました。最初は、地方にある病院の作業療法士からキャリアをスタートしました。そこから、専 門学校教員へ転職し、独学で経営コンサルティングを始め、34 歳で起業 しました。そして、現在は、介護、福祉事業を展開し、社員 30 名ほどの経営者となりました。仕事としては作業療法士 から教員へそして経営コンサルタント、経営者と変化しています。も ちろん、これらは自ら目標や計画を立てて「意図的」に変化させているのです。 本書は、第 1 章では、筆者の経験をもとに転職を優位に進めるための基 礎知識、第 2章では、転職を優位に進めていくためのポイント、そして第 3 章からは、具体的 な実践論を展開しています。 本書の目的は、「良い転職」をしてもらうことです。良い転職ができる人は、今の職場でも「なくてはらない貴重な人材」となり得る人です。今の職場で働くのも転職するのも目的は「自分らしく働くため」です。本書をきっかけに「自分らしく働く」方法を理解していただければありがたく思います。
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