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科学者たちの選択 発想と行動力の源泉
(2023/12/22)※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 科学者としての職業の面白さはどこにあるのでしょう。自ら研究人生を歩む苦しさを経験しながらも、決してあきらめず、その先にある成功を手に入れることが最大の魅力なのかもしれません。 本書は「日経サイエンス」に好評連載中の人物紹介コラム『Front Runner 挑む』と、創刊50周年企画を一冊にまとめました。 登場する26人の科学者・専門家は皆、独創的な研究成果をあげ、先端技術の開発・応用を実現した人ばかりです。 彼らの研究人生を通して、科学者になる醍醐味を伝えます。人生の選択を考える際の参考書にもなります。 目次 ◇第1部 新たな地平を開いた研究者たち〜受け継がれるバトン 村山 斉(カリフォルニア大学バークレー校/東京大学) 南部陽一郎の「対称性の自発的破れ」から半世紀 宇宙の暗黒に迫る 藤田 誠(東京大学/分子科学研究所) 進化続ける分子の精密合成 自己組織化で創るナノ空間 高井 研(海洋研究開発機構) 極限微生物が変えた進化観 深海に探る生命の起源 ----------------------------------------------------------------- ◇第2部 先達に学ぶ 科学を仕事にするということ 第1章 AI・ロボットで社会を変える 江間有沙(東京大学) AI利用、安全・適切に 対話の「場づくり」めざす 加藤真平(東京大学/ティアフォー) 自動運転ソフトの革命児 オープン化で世界に挑む 高橋恒一(理化学研究所) AIが仮説、ロボが実験 サイエンスの営み変える ----------------------------------------------------------------- 第2章 病気に挑む 牛場潤一(慶應義塾大学) 医工に跨がる探究心 脳機能の回復につなげる 鈴木蘭美(モデルナ・ジャパン) mRNA技術で難病克服 不条理な病気を打ち壊す 繁富香織(北海道大学) 細胞origamiで再生医療 女性のハイテク起業家へ 三浦恭子(熊本大学) 抗老化やがん化耐性の仕組みを探る 佐藤 佳(東京大学) ジャパンチームで新型コロナの変異を解明 ----------------------------------------------------------------- 第3章 生物を探求する 田中幹子(東京工業大学) 発生や進化の仕組み 独自の視点で解き明かす 黒田公美(東京工業大学) 人間はなぜ攻撃的なのか 愛憎の根源に迫る 森 和俊(京都大学) 小胞体の基本機能解明 タンパク質を修復・分解 林 克彦(大阪大学) 卵子の成り立ちを探求 生命の出発点に迫る ----------------------------------------------------------------- 第4章 宇宙を探求する 栗田光樹夫(京都大学) 国産技術で天体望遠鏡を 企業とともに磨き実用化 氏家 亮(ispace) 月着陸 成功まであと一歩 チャレンジは続く 薮田ひかる(広島大学) 化学で宇宙を研究 太陽系や生命の謎を追う ----------------------------------------------------------------- 第5章 社会課題に取り組む 長谷川利拡(農業・食品産業技術総合研究機構) 温暖化の食料影響解明 主食コメの将来を背負う 石上玄也(慶應義塾大学) 電動車椅子から月面探査ロボまで 村上拓郎(産業技術総合研究所) 次世代太陽電池の普及へ 技術基盤の整備に注力 沈 建仁(岡山大学) 光合成の機能解明 夢の技術で世界トップ 瀬戸山亨(三菱ケミカル) 脱炭素の切り札 人工光合成で未来を拓く ----------------------------------------------------------------- 第6章 物理で新たな世界を切り拓く 波多野睦子(東京工業大学) 量子センサーで日本をけん引 世界で活躍する人材育成を夢に 大森賢治(分子科学研究所) 冷却原子で2量子ビットの高速演算操作を実現 関口仁子(東北大学) 原子核の「三体力」実証 元素や宇宙の解明に意欲