最新刊
日本の近代思想を読みなおす1 哲学
(2024/02/02)近代の日本哲学のダイナミズムを気鋭の哲学者が活写 日本の近代思想において哲学を考えることは、日本の哲学的な経験を通じながら、そこに普遍化への努力をどう見ていくのかということになる。本書は、西洋哲学の受容と展開だけでなく、中国哲学やインド哲学などにも目配りをして、近代の日本哲学のダイナミズムを明らかにする。 【シリーズの特長】 ●日本の近代思想を15のテーマに分け、その新たな読みなおしを提案する。 ●近代を反映する重要テキストを精選・収録し、第一線の研究者が解説を付す。 ●危機の時代である現代において、時勢に流されることのない基礎的かつ確実な内容を提示する。 【主要目次】 総論 哲学という問題系 1 日本哲学の系譜学 一 日本哲学と中国哲学 二 二つの啓蒙ーー福沢諭吉と中江兆民 三 霊魂不滅論争 1 資料編 2 アカデミズムとしての哲学の成立 四 東京学派の哲学 五 近代日本における中国哲学 六 近代日本におけるインド哲学 2 資料編 3 帝国の哲学 七 京都学派の礎ーー西田幾多郎 八 世界史の哲学ーー高山岩男 九 帝国日本を支える論理ーー田辺元 一〇 フィロロジーの行方ーー和辻哲郎 3 資料編 4 脱出の方位 一一 偶然性と未来への志向ーー九鬼周造 一二 ディアスポラの哲学ーー三木清 一三 マルクス主義哲学ーー戸坂潤 一四 東北大学で展開した哲学ーー高橋里美と高橋ふみ 4 資料編 5 戦後の哲学 一五 戦後民主主義ーー丸山眞男 一六 戦後マルクス主義哲学ーー梅本克己 一七 経験と思想ーー森有正 一八 神秘についてーー井筒俊彦 一九 立ち現われ一元論ーー大森荘蔵 二〇 共同主観性ーー廣松渉 二一 あわいの哲学ーー坂部恵 二二 装飾的思考ーー北川東子 二三 「自分」という謎ーー池田晶子 5 資料編