最新刊
歌舞伎町 路地裏法律事務所『山科信一』の事件簿『完全犯罪の証明』
(2026/03/05)完全犯罪とは、存在するのか。それとも、それはただ裁かれなかっただけの犯罪なのか。 歌舞伎町の路地裏に事務所を構える弁護士・山科信一は、本作『完全犯罪の証明』にある、五つの事件を通して「完全犯罪」という概念そのものを解体していく、知的連作リーガルミステリである。 沖縄戦の記憶を現代の殺人事件と結びついた「呪いの三八式歩兵銃」科学的には成立しないはずの一発は、なぜ命中したのか。弾道や旋条痕といった冷徹な鑑定の先に浮かび上がるのは、武器に刻まれた“意思”と、戦争が個人に残した消えない影だった。第二章では、衰退する地方の実情が描かれる。人口減少率日本一の秋田を舞台に、派閥、調整、破門ーー穏やかな言葉の裏で、人は静かに切り捨てられる。第三章は、三十年前の火災事件にあぶり出された、東京と長野で起きた、同時刻の殺人事件。犯人と思われた人物は、その時刻札幌行の飛行機に搭乗していた盤石のアリバイがあった。第四章では、メディアと世論が生む「分かりやすい真実」が描かれる。ここでのアリバイは人間の認識そのものを利用している。そして最終章。舞台は千四百年前へと遡り、聖徳太子の暗殺説の裏に潜む、隠し財宝のありか。ナチス・ドイツのエニグマ暗号と同じ原理を持つ暗号を太子は千四百年前に創りあげていた。 本作は、単なる謎解きではない。裁かれなかった罪、語られなかった声、そして「完全犯罪」と呼ばれてしまった現実に、司法の言葉で向き合う物語である。 ミステリーの枠を超え、歴史、政治、戦争、暗号、そして法が交差する、唯一無二の知的リーガルミステリが、ここにある。
この著者の作品3
3
アメージング出版 (小説)の作品12
12
注目の新刊予想4
4
元勇者は静かに暮らしたい
(こうじ/鳴瀬ひろふみ/鍋島テツヒロ / 集英社)元勇者は静かに暮らしたい 6(2026年06月18日)
次巻の発売日:2027年4月18日 ~ 2027年10月18日
トニカクカワイイ
(畑健二郎 / 小学館)トニカクカワイイ(36)(2026年06月18日)
次巻の発売日:9月18日 ~ 10月18日
ONE PIECE モノクロ版
(尾田栄一郎 / 集英社)ONE PIECE モノクロ版 115(2026年04月03日)
次巻の発売日:8月4日
人気の作品8
8