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経済学の思考法 稀少性の経済から過剰性の経済へ
(2020/11/12)格差拡大、雇用不安、デフレ、グローバリズムの停滞……。「構造改革」以降、実感なき好景気と乱高下する日本経済。過剰な貨幣発行がもたらす問題、「複雑な“経済現象”」と「理論重視の“経済学”」の乖離など、現代資本主義が直面する困難を徹底的に検証。 アダム・スミスから金融理論、リーマンショックからアベノミクスまで、経済学の限界と誤謬を提示する。 内容抜粋 「経済学」がひとつの思想でありイデオロギーであるとすれば、今日の支配的な経済学の考え方とは異なった「経済」についての見方はできないか。「稀少な資源の配分をめぐる科学」というような経済学の典型的な思考方法ではない、別の思考様式はないのか、ということだ。ーーー学術文庫版「はじめに」より 目次 学術文庫版「はじめに」 第1章 失われた二〇年ーー構造改革はなぜ失敗したのか 学術文庫付論 第2章 グローバル資本主義の危機ーーリーマン・ショックからEU危機へ 学術文庫付論 第3章 変容する資本主義ーーリスクを管理できない金融経済 第4章 「経済学」の犯罪ーーグローバル危機をもたらした市場中心主義 第5章 アダム・スミスを再考するーー市場主義の源流にあるもの 第6章 「国力」をめぐる経済学の争いーー金融グローバリズムをめぐって 第7章 ケインズ経済学の真の意味ーー「貨幣」の経済学へ向けて 第8章 「貨幣」という過剰なるものーー「稀少性」の経済から「過剰性」の経済へ 第9章 「脱成長主義」へ向けてーー現代文明の転換の試み あとがきーーひとつの回想 学術文庫版あとがき 2012年刊行、講談社現代新書『経済学の犯罪』を改題、 大幅加筆修正したものです
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