最新刊
20XX年のパンデミック: 致死的感染症との闘いから考える未知のパンデミックへの備え
(2022/11/28)20XX年、新型ニパウイルス感染症が発生! そのとき何が起きるのか? 新型コロナ、SARS、ニパ感染症、エイズ、エボラ出血熱、天然痘…… 人類が経験してきたパンデミックには、ターニングポイントとなる出来事があった。 そしてその出来事のさらに上流には、一見些細な要因と得難い教訓が存在する。 この教訓を、未知の感染症対策として活かすことはできないだろうか。 本書では、パンデミックの裏で紡がれた人間ドラマに焦点を当てるとともに、 ありうる未知の感染症パンデミックの可能性を仮想シナリオとして提示し、 日本と世界の対応をシミュレートする。 ウィズコロナを見据えながら、過去のパンデミックに学び、 「パンデミックX」への備えの重要性を説く。 ●本文より この2年10カ月を振り返り、日本政府の対応は場当たり的で戦略があったようには見えない。 しかし、結果は悪くなかった。コロナ禍の超過死亡は世界全体で1500万人だったのに対して、 日本はマイナス1万人だったのだから。(略) ただ、こうなると「日本はうまくいったのだから反省する必要もないし、特別何かを変えるために 予算を割く必要もないであろう。パンデミックよりも優先すべきものがたくさんあるのだから……」 となってしまうのではないか? 私はそれが心配だ。また、新型コロナが最悪で これを乗り切れたのだから将来のパンデミックに憂いがないと考えては間違いである。 今回より悪いシナリオを想定しておかなくてはならない。 ●目次 プロローグ [仮想シナリオ]未知の感染症パンデミック 第1章 運命を変えた出会いーー新型コロナウイルス感染症 第2章 一人の医師の勇気ーー重症急性呼吸器症候群(SARS) 第3章 森林伐採が引き起こした感染症ーーニパ感染症 第4章 40年を超える戦いーーエボラ出血熱 第5章 医師たちの執念ーーエイズ 第6章 史上最大の臨床試験ーーポリオ 第7章 撲滅への道ーー天然痘 エピローグ [仮想シナリオ]継続は力なり おわりに 日本は新型コロナパンデミックの教訓を生かせるか?"
この著者の作品4
化学同人の作品12
有機ヨウ素化学: 天然資源ヨウ素を用いた最新の有機合成反応展開
染色体と細胞核のダイナミクス: DNAを操る細胞の仕組み (DOJIN BIOSCIENCE SERIES 11)
生き物たちの情報戦略 : 生存をかけた静かなる戦い
カタニア先生は、キモい生きものに夢中!
探究型高校理科365日 生物基礎編
ヘンな名前の植物 増補版: ヘクソカズラは本当にくさいのか (DOJIN文庫20)
統計数字を読み解くセンス : 当確はなぜすぐにわかるのか?
チョウの翅は、なぜ美しいか:その謎を追いかけて
不便から生まれるデザイン : 工学に活かす常識を超えた発想
死の終わり: 不死の科学的可能性と倫理
ハリス分析化学
AI社会の歩き方ー人工知能とどう付き合うか