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忘れられた日本憲法ーー私擬憲法から見る幕末明治

忘れられた日本憲法ーー私擬憲法から見る幕末明治

(1)
亜紀書房
2022/07/29
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私擬憲法には、幕末維新を越えてきた民衆の「こころ」と「からだ」に裏打ちされた夢や希望が映し出されている。(中略) 明治の憲法草案を、貴重な民俗文化と捉えて、その意味を考えていきたい。 ーー本文より 明治22年に「大日本帝国憲法」が発布されるまで、日本には国会もなく、憲法もなかった。そして、多くの日本人が自ら憲法を構想した。 戊辰戦争に敗れた米沢藩士、西南戦争に駆り出された者たち、自由民権運動の担い手たち、地方の豪農、商人……彼らは集まり、書を読み、議論し、政府に建白書(嘆願書)として憲法草案を提出している。 それら「私擬憲法」は、死刑廃止、男女ともの参政権、天皇リコール論、著名な「五日市憲法」や、明治天皇のブレーン元田永孚のものまで多種多様だ。 《自分たちらしい国づくりを目指してーー。》 現実は変わらないものではなく、自ら作り上げるもの。 明治人たちの夢を追う、歴史ノンフィクション。

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