“理系の本”をめぐるユニークで熱きメッセージ ようこそ、みなかワールドへ！　理系研究者を生業としながら、数多の本を読み、新聞やSNSなどさまざまなメディアで書評を打ち、いくつもの単著を出版してきた〈みなか先生〉からの〈本の世界〉への熱きメッセージ。さあ、まずはたくさん本を読もう！ 東京大学出版会創立70周年記念出版。 【主要目次】 本噺前口上 「読む」「打つ」「書く」が奏でる “居心地の良さ” プレリュードーー本とのつきあいは利己的に 1 読むことーー読書論 2 打つことーー書評論 3 書くことーー執筆論 第1楽章 「読む」ーー本読みのアンテナを張る 1-1 読書という一期一会 1-2 読む本を探す 1-3 本をどう読むのか？ーー“本を学ぶ”と“本で学ぶ” 1-4 紙から電子への往路ーーその光と闇を見つめて 1-5 電子から紙への復路ーーフィジカル・アンカーの視点 1-6 忘却への飽くなき抵抗 ーーアブダクションとしての読書のために 1-7 “紙” は細部に宿るーー目次・註・文献・索引・図版・カバー・帯 1-8 けっきょく、どのデバイスでどう読むのか インターリュード（1）「棲む」ーー “辺境” に生きる日々の生活 1 ローカルに生きる孤独な研究者の人生行路 2 限界集落アカデミアの残照に染まる時代に 3 マイナーな研究分野を突き進む覚悟と諦観 第2楽章 「打つ」ーー息を吸えば吐くように 2-1 はじめにーー書評を打ち続けて幾星霜 2-2 書評ワールドの多様性とその保全ーー豊崎由美『ニッポンの書評』を読んで 2-3 書評のスタイルと事例 2-4 書評頻度分布の推定とその利用 2-5 書評メディア今昔ーー書評はどこに載せればいいのか 2-6 おわりにーー自己加圧的 “ナッジ” としての書評 インターリュード（2）「買う」ーー本を買い続ける背徳の人生 1 自分だけの “内なる図書館” をつくる 2 専門知の体系への近くて遠い道のり 3 ひとりで育てる “隠し田” ライブラリー 第3楽章 「書く」ーー本を書くのは自分だ 3-1 はじめにーー“本書き” のロールモデルを探してーー逆風に立つ研究者＝書き手 3-2 「読む」「打つ」「書く」は三位一体 3-3 千字の文も一字からーー超実践的執筆私論 3-4 まとめよ、さらば救われんーー悪魔のように細心に，天使のように大胆に 3-5 おわりにーー一冊は一日にしてならず……『読む・打つ・書く』ができるまで ポストリュードーー本が築く “サード・プレイス” を求めて 1 翻訳は誰のため？ ーーいばらの道をあえて選ぶ 2 英語の本への寄稿ーーDavid M.Williams et al.,The Future of Phylogenetic Systematics 3 “本の系統樹” ーー“旧三部作” から “新三部作” を経てさらに伸びる枝葉 本噺納め口上 「山のあなたの空遠く 『幸』住むと人のいふ」

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