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イプセン全集1
(2026/06/24)イプセン全集1 ヘンリック・イプセン 著 湊凛太朗 訳 近代劇の巨人、ヘンリック・イプセン。 その歩みは、鋭い社会批判や心理劇だけで始まったわけではありません。若き日のイプセンは、中世ノルウェーの歴史、伝説、民謡、そして恋と理想の葛藤を舞台に、のちの傑作群へとつながる劇的世界を築き上げていました。 本巻『イプセン全集1』には、初期イプセンの魅力を味わえる三作品を収録。 権力、母性、祖国への思いが交錯する歴史劇『オストロートのインゲル夫人』。 中世ノルウェーの祝宴を舞台に、過去の恋と嫉妬、運命の選択が燃え上がる『ソールハウグの宴』。 そして、恋愛・婚約・結婚をめぐる理想と現実を、若々しい詩情と痛烈な風刺で描く『恋の喜劇』。 イプセンといえば『人形の家』『幽霊』『民衆の敵』を思い浮かべる読者にも、本巻は新鮮な発見をもたらします。ここには、後年のイプセンが深めていく「個人と社会」「理想と現実」「愛と自由」「家庭と制度」という主題の萌芽が、すでに力強く息づいています。 北欧の自然、古い館、祝宴、フィヨルド、そして孤独な魂の叫び。 若きイプセンの情熱と、近代劇へ向かう胎動を味わうための一冊です。(約650ページ、20万文字)
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