最新刊
症例でわかる精神病理学
(2022/09/09)「ドイツ、フランス、そして日本で花開いた精神病理学の遺産を、著者は現代に引き継ごうとしている。入門書でありながら精神病理学の未来を見据えた意欲的な本である。」 ── 木村 敏(京都大学名誉教授) 精神病理学は、ときに難解とか抽象的といったイメージをもたれることがある。けれども本当は、統合失調症、うつ病、認知症、自閉症などの精神障害を「わかりたい」と思う全ての人にとって、大きな助けとなる実践的な営みである。もっとたくさんの人たちに、精神病理学が積み上げてきた叡智を知り、役立ててほしい。本書は、そんな強い思いのもと生まれた入門書である。だれでも読み通すことができるように、次のような工夫が施されている。 ・各章を精神障害ごとに分け、冒頭で『DSM-5』対応の最新の基礎知識を概説し、全体の見取り図として学説史などを紹介。 ・精神病理学の代表的な考え方ーー記述精神病理学・現象学的精神病理学・力動精神医学ごとに節を設け、それぞれの主要な学説を網羅。 ・かならず症例を提示し、具体的・実践的に解説。 ・わからない言葉があれば索引ですぐに確認可能。索引は文中の重要語をひろくカバーし、事典のようにも使える。 このように、精神障害のことをよく知らない読者でも、「自分がいまどこにいるのか」を見失うことなく読み進めていける構成をとり、そして、実践に役立てられるかたちで精神病理学のことが「わかる」記述を徹底した。自信をもって「入門書の決定版」として薦められる、著者渾身の書き下ろし。
この著者の作品4
誠信書房の作品12
身心の自己調整 こころのダイアグラムとからだのモニタリング
精神分析とナチズム フロイト・反ユダヤ主義・ホロコースト
裁判事例で学ぶ対人援助職が知っておきたい法律 弁護士にリファーした後に起きること
野の医者は笑うー心の治療とは何か?ー
対人援助職のための精神医学講座
日常臨床に活かす精神分析2 現場で起こるさまざまな連携
学校トラウマの実際と対応 児童・生徒への支援と理解
アタッチメントに基づく評価と支援
カウンセラー、コーチ、キャリアコンサルタントのための自己探究カウンセリング入門:EAMA(体験ーアウェアネスー意味生成アプローチ)の理論と実際
テキストカウンセリング入門文字のやり取りによる心理支援
増補改訂版 子ども虐待への心理臨床 病的解離・愛着・EMDR・動物介在療法まで
虐待を受けた子どものアセスメントとケア 心理・福祉領域からの支援と協働