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白い結婚のはずなのに、隊商頭さまが私の薫きものを離してくれません
(2026/07/16)火に焼かれ、流浪していた香の娘・沙耶を妻に迎えたのは、砂漠の交易国に名を馳せる隊商頭・黎だった。二氏族の和平のための、血を交えぬ一代限りの盟約婚ーー触れぬという誓いの「白い結婚」。これは盟約のためのお務め、と割り切った沙耶は、夜ごと香炉に火を入れ、その人の眠りに寄り添うただ一つの配合を練り合わせる。「あなたにしか調えられない」一炷の香。やがて黎は、沙耶の薫いた香でなければ眠れなくなっていく。天幕には立ち入らぬはずが、夜ごと彼女の香炉を自分の臥所のそばへ運ばせて。「無用だ」と退けた古い香炉を、旅の荷の一番奥に隠し持って。これは盟約、それ以上を望んではいけないーー鈍感に香を調える沙耶と、触れぬ宣言を守れず残り香を集める隊商頭。香と煙と砂のかわきが織りなす、溺愛じれじれ異世界TL。盟約の期限が迫るなか、二人の想いは形を変えてゆく。◆白い結婚/溺愛/身分差/異世界/砂漠の交易国/調香師/じれじれ/ハッピーエンド◆
この著者の作品1
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