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メソポタミアのボート三人男
(2026/06/26)川旅は土地のいちばん低いところを行くーー。 トルコ東部のティグリス=ユーフラテス川上流域をボートで下る辺境作家(高野秀行)と探検家(山田高司)。彼らの行く手には予想もしない出来事や人々が立ち塞がる。そして第三の男の正体は? 自然と文明、名言とぼやき、危機と笑いが交錯する前代未聞の川旅ノンフィクション。『イラク水滸伝』のB面的側面を、たくさんの写真とイラストでお送りします。 ■目次 プロローグ トリアーナの舟 第一章 川の源はトラブルの源 1ー1ユーフラテス川源流はゲリラの拠点 1ー2衝撃の出発 1ー3妖精一家のマネージャー 1ー4メン・イン・ブラックの惨劇 1ー5トルコし苦労の村 第二章 不条理な人生、理不尽な旅 2ー1ムシュで虫になる 2ー2ハンマームでエビになる 2ー3橋の下をたくさんの水が流れた 第三章 世界でいちばん美しい川 3ー1知られざるトルコ最大の「秘境」へ 3ー2多次元宇宙ダルスィム 3ー3奇跡の聖地ムンズル 3ー4大きくなった妖精たち 第四章 アレヴィーの聖なる楽器サズ 4ー1「趣味」を調べることなかれ 4ー2幻のサズ奏者を探せ! 4ー3サズとアレヴィーとコミュニスト 第五章 川と歴史は遡るべし! 5ー1非常識なほどの紆余曲折 5ー2人類の歴史を塗り替える遺跡 5ー3ディープグルメ vs ディープヒストリアン 5ー4火と水の都ディヤルバクル 第六章 ティグリス川 世界最後の舟旅 6ー1超巨大ダム湖に沈む川 6ー2川の番人「バクチ」 6ー3濁川芭蕉も涙する夕べかな 6ー4大峡谷の探検 第七章 異世界のメソポタミア 7ー1「江戸ポタミア」の舟旅 7ー2十条のメソポタミア 7ー3真逆のクルディスタン 第八章 帰ってきたボート三人男 8ー1鳥の目、虫の目、タヌキの屁 8ー2王様の川下り 8ー3ソウルフードをめぐるささやかな体験 8ー4ロストロストロスト 【著者プロフィール】 高野秀行(たかの・ひでゆき) 一九六六年、東京都八王子市生まれ。ノンフィクション作家。 早稲田大学探検部在籍時に書いた『幻獣ムベンベを追え』をきっかけに文筆活動を開始。「誰も行かないところへ行き、誰もやらないことをやり、それを面白おかしく書く」がモットー。アジア、アフリカなどの辺境地をテーマとしたノンフィクションのほか、東京を舞台にしたエッセイや小説も多数発表している。〇五年『ワセダ三畳青春記』で第一回酒飲み書店員大賞、一三年に『謎の独立国家ソマリランド』で第三五回講談社ノンフィクション賞、一四年同作で梅棹忠夫・山と探検文学賞、二四年山田高司とのチームで「イラクの巨大湿地帯(アフワール)探検」により、2023植村直己冒険賞、同年『イラク水滸伝』で第三四回Bunkamuraドゥマゴ文学賞を受賞。