最新刊
小沢一郎と平清盛シリーズ暫定三巻 原口一博と平宗盛
(2021/09/17)『小沢一郎と平清盛』『松木謙公と平重衡』に続く「小沢一郎と平清盛シリーズ」の第3弾(暫定三巻)では、政権交代後の民主党政権で総務大臣を務めた後で「首相になる寸前まで行った」と言える元民主党議員の原口一博氏と、平清盛の三男として清盛亡き後の平家の棟梁として平家一門のリーダーとなった平宗盛という人物を取り上げてみたいと思います。 『松木謙公と平重衡』に入れた「番外編1」でも述べましたが、原口氏に関しても宗盛に関しても、残っている情報や史料が多くて判断材料が豊富なので「両者を比較検討する作業」が非常にやりやすかったところがあり(さらに両者の性格が「正直でわかりやすい」こともあって)、原口氏と宗盛の類似度はかなり高くて「99%」と判断しています。 この「原口氏と宗盛の組み合わせ」というのは「検証作業をやればやるほど、次々と類似点が見つかっていく」という傾向があったので、私としても「なんでこの2人はここまでそっくりなんだ?」と心底驚きましたし、原口氏の文章を読んでいく中で「まんま宗盛だな……」と唖然としたことも何度もあったものです。 おそらく、読者の方も読んでいく中で「政治家なのに家族思いの気持ちが前面に出ているところなど、本当にこの2人はそっくりだ……」と驚愕することになると思いますが、やがてその驚きが「平安末期という時代と、それから800年が過ぎた現代の時代にここまで類似する人物が存在する」ことに対する不思議な感覚に変わっていくと思います もし、そうした「不思議な感覚」を味わった方がいらした場合、この「小沢一郎と平清盛シリーズ」の本質にあるものを垣間見ることになると思いますので、最後までお付き合いいただければと思っています。 ※「小沢一郎と平清盛シリーズ」について この「小沢一郎と平清盛シリーズ」は「2009年の民主党政権樹立の最大の立役者と言える小沢一郎氏」と「平安末期に日本史上初の武家政権である平家政権を樹立させた平清盛」の比較論と言える『小沢一郎と平清盛』で打ち立てたコンセプトを発展させ、「小沢氏に近い(あるいは敵対する)政治家とそれに類似する平安末期の人物の比較論」としてシリーズ化した内容です。 こうした「現在の人物と過去の人物の比較」をすることは「現在の人物の本質を見抜き、その人物が将来どういう道を歩むのか判断することも可能になる」と言えるだけでなく、様々な人物を対象にこうした比較論を展開していくことで「現代の政治状況が過去(平安末期から鎌倉初期)のそれと密接につながっていることが理解できるため、現代の政治がどんな方向に向かっていくのかさえ見えてくる」と言えます。 この「小沢氏に近い政治家と平安末期の人物の類似点を探す作業」は非常に面白く、小沢氏だけでなく松木謙公氏、原口一博氏、細野豪志氏と彼らに類似する平家一門の人物の検証をする中で「なんで彼らはこんなところまで似ているんだ? 本当にそっくりじゃないか!」と何度も驚愕しただけでなく、気がついてみると「小沢氏に近い(あるいは敵対する)現代の政治家とそれに類似する平安末期の政治家」が相当なところまでリンクする状態になってしまったものです。 これは「様々な政治家の比較論が進めば進むほど、現代の政治状況と平安末期の政治状況がどんどんリンクして見えてくる」ことも意味すると言えますが、私としてはこの企画を「『平家物語』と同様の、自由な増補加筆に基づく発展型の本にしたい」と思っていまして(詳細は電子書籍『月聖出版とは何か』本論15節)、将来的にはこのシリーズのコンセプトを理解した多くの人々によって増補加筆され、「平家物語をはるかに超えるような壮大な物語になって欲しい」と思っています。 ※「小沢一郎と平清盛シリーズ」シリーズ構成(2018年3月時点) 第一巻『小沢一郎と平清盛』 暫定二巻『松木謙公と平重衡』 暫定三巻『原口一博と平宗盛』 暫定四巻『細野豪志と平維盛』 暫定五巻『前原誠司と平重盛』 暫定六巻『小池百合子と建礼門院徳子』 暫定七巻『小泉純一郎と源義朝』 暫定八巻『渡邉恒雄と後白河法皇』 ・以下、細川護煕、野田佳彦、橋下徹、石川知裕、馬淵澄夫、枝野幸男と「彼らに類似する平安末期の政治家」を論じた続編の刊行も考えています。 まえがき 〜「原口氏と宗盛はあまりに似ている」ことに対して不思議な感覚を味わった方は「このシリーズの本質」を垣間見ることができる 1 当時から現代にかけて一貫して評価が低い宗盛だが、人間的な部分で評価する声もある 2 宗盛には道徳的な美点があるが、徳目実践にこだわって発想が硬直している雰囲気もある 3 宗盛には「平家一門に希望を与えた判断」が二つあり、決して無能なリーダーではない 4 原口氏は「母性的愛情」「正直さ」だけでなく「評価が下がった事情」まで宗盛に似ている 5 菅内閣不信任騒動での原口氏の判断と言動にはこの人のすべてが凝縮されている 6 原口氏と宗盛は「重要な場面での判断が裏目に出やすい」ところも類似している 7 一ノ谷の戦いの描写には「天下分け目の決戦にふさわしい演出」が施されたところがある 8 前代未聞の事態に直面しながら最後まで逃げなかった宗盛は「肝が据わったリーダー」である 9 2013年に最愛の妻を亡くした原口氏が書いた「妻を偲ぶ文章」を読むと「まんま宗盛だな」という思いになる (2017年11月時点での加筆)