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午後十時十二分の朝焼け
(2019/03/01)主人公の御薬袋 若人(みない わかと)はトラウマを抱えている。 新卒で入社した会社がいわゆるブラック企業で、心身ともにボロボロになり、転職した今でもその時に負った傷に囚われているのだ。 ある日、そんな御薬袋の前に彼が一番苦手とするタイプの人間、魔窟 宗介(まくつ そうすけ)が会社の新入社員として現れた。 御薬袋から見た魔窟は、悩みや苦労なんか知らないような、キラキラした人間に見えた。 しかし会社での関りが増えていくうちに、魔窟にも抱えているものがあるのではと御薬袋は気付き始める。 二人は徐々に仕事以外でも仲を深め、お互いに惹かれあっていった。 だが距離が縮まろうとする度に、お互いのトラウマや障害が二人を引き離す。 今まで自分のトラウマと向き合うことを避けていた二人だったが、自分の気持ちや相手を愛する気持ちと向き合おうと……
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