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執事とメイドの裏表:イギリス文化における使用人のイメージ[増補版]
(2023/12/28)メイドは玉の輿に乗れるのか? 19世紀イギリスのミリオンセラー『ビートン夫人の家政書』によると、社交界では家庭の主婦が集まれば使用人の愚痴に夢中になったという。では、それはどんな愚痴だったのか? 本書では、伝統的な使用人がどのように文学作品に表われているかを考察しつつ、使用人についての記録やハンドブックなどを参照して、イギリス文化と文学における使用人のイメージとその実態(と、愚痴の生まれる社会的背景)を比較分析する。 下男の章で、ディケンズ『荒涼館』に登場する刑事が、屋敷の下男に対する聞き込みの際に、「下男にとって理想的な出世コース」をたどった父親の話をして親近感を抱かせる話が紹介されるが、Uブックス化にあたって新たに追加された「『使用人』ではない被雇用者たち」の章では、オースティン『自負と偏見』で、ウィカムがリジーに対して父親のまさに同じような話をして取り入るくだりが解説され、興味深い。
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溺愛令嬢は旦那さまから逃げられません…っ アンソロジーコミック
(アンソロジー / 一迅社)溺愛令嬢は旦那さまから逃げられません…っ アンソロジーコミック(8)(2025年06月30日)
次巻の発売日:12月30日 ~ 2026年8月30日
チェンソーマン
(藤本タツキ / 集英社)チェンソーマン 21(2025年07月04日)
次巻の発売日:11月4日 ~ 2027年2月4日
その着せ替え人形は恋をする
(福田晋一 / スクウェア・エニックス)その着せ替え人形は恋をする 15巻(2024年11月25日)
次巻の発売日:7月25日
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