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天文ガイド2025年8月号
(2025/07/04)■星たび:五島列島・福江島 長崎県五島列島の福江島の星空を紹介します。福江島のシンボルともなっている鬼岳は、きれいな芝生で覆われた火山で、ふもとには口径60cmの反射望遠鏡を備える鬼岳天文台があります。鬼岳天文台の観望会の様子、鬼岳の芝生に寝転がっての観望、そして福江島の最西端に位置する大瀬崎灯台を見下ろす大瀬埼灯台展望台からの眺めなども紹介。なお、鬼岳天文台をはじめ福江島は、辻村深月氏の小説を原作とした、この夏劇場公開される映画『この夏の星を見る』の舞台の1つでもあります。 ■ペルセウス座流星群の観望と撮影 毎年、夏の夜空での見ものとなるペルセウス座流星群ですが、8月11日の夜から8月14日の朝までの3夜がおすすめです。流星郡の極大は8月13日午前5時ごろと予想されており、12日深夜から13日未明にかけてもっとも多くの流星が見られそうです。なお、残念ながら今年は夜空に月が輝いているので、肉眼で見ることのできる流星の数は少なめです。そこで、月明かりがある中での流星群の観望方法や、月光下での撮影で有効な流星の動画撮影について解説します。 ■低緯度オーロラの出現 6月1日深夜から2日未明にかけて、北海道をはじめ日本各地で低緯度オーロラが観測されました。そこで今回の低緯度オーロラにいたる太陽活動の状況や、昨年の8月12〜13日に出現した低緯度オーロラとの違いなども解説します。北海道、東北、関東で撮影されたオーロラ画像のほかに、山口県萩市で撮影された画像、同じころ南半球のニュージーランドで撮影された画像についても紹介します。 ●別冊付録『野外星図』ポスター 星空観察を始めた人でもわかりやすい『星図』ポスター付き。『野外星図』は8枚の星図から構成し、恒星の等級は6.5等以上としています。実際の観測にも役立ちます。 ※デジタル版の別冊付録は取り外しできません。