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明治好色一代男 世紀末の薫風

明治好色一代男 世紀末の薫風

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ピッタリと唇が密着すると、航平は柔らかな弾力と唾液の湿り気を感じ、あまりに近い美女の顔に思わず薄目になった。 尚美の熱い鼻息が彼の鼻腔を湿らせ、しかも触れ合ったまま彼女の口が開いて舌が侵入してきたのだ。 歯並びを舐められると、彼も怖ず怖ずと歯を開き、そっと舌を触れ合わせた。 すると尚美の舌が潜り込んでチロチロと絡み付け、航平は滑らかな舌触りと生温かな唾液のヌメリに激しく股間を突っ張らせた。 尚美の舌が航平の口の中を舐め回すと、彼は力が抜け、彼女の勢いに押されるまま布団に仰向けになってしまった。 「ンン……」 尚美は遠慮なくのしかかり、なおも熱く鼻を鳴らして執拗に舌をからめていたが、彼の激しい勃起を感じたように、密着した下腹をグリグリと動かしてきたのだった。 ようやく尚美が唇を離し、近々と顔を寄せたまま、 「アア、可愛い……」 1900年初夏。両親の死をきっかけに東京に出てきた十八歳の須田航平は、絵の才をいかし街頭で似顔絵描きをしながらその日暮らしを送っていた。 あるとき、街のチンピラたちに全財産を奪われて途方に暮れていると、明治新報の女性記者高宮尚美に拾われる。尚美はさる陸軍大将の次女で旧弊な家を嫌って飛び出し、当時としては珍しい働く女性として人生を謳歌するモガであった。 彼女の計らいで明治新報の挿絵画家として働くことになった航平は、尚美の弟と偽って彼女の下宿に転がり込む。 大家の岸田吟香は薬屋を営んでいたが、日本初のジャーナリストとして海外新報や横浜新報を発刊、東京日日新聞で初の従軍記者として台湾に赴くなどの実績を上げるとともに、廻船業や運送業にも乗り出し盲唖学校を創設するなど、時代の大立者でもあった。 息子に後に日本画壇で名をあげる劉生や宝塚劇団で演出家として鳴らした辰彌がいた。 幼ない劉生は航平の画帖を見て凄い!と目を輝かせていた。当初はなにもなかった航平と尚美だったがやがてわりない仲となり、夜ごとくんずほぐれつの痴態を繰り広げる。 そこに結婚生活に不満を憶える尚美の姉、毎日賄いを用意してくれる美しい母屋のお手伝いの娘などが絡み…。 激動の時代を迎えようとする明治後期、須田航平の人生と女体の大遍歴!

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穏やか貴族の休暇のすすめ。@COMIC

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葬送のフリーレン(14)(2025年03月18日)
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(稲光伸二 / 秋田書店)
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