佐竹 アキノリ
(37)最新刊
ホワイトルーキーズ 5
(2024/09/30)現役医師が綴る研修医リアルストーリー。末期癌の父と結婚を控えた娘の運命とは?「死ぬのに相応しいタイミングってもんがある」 北海道の空知総合病院で働く研修医四人は、進路をすでに決めたため、 将来の目標に向かって残りの日々を忙しく過ごしていた。 風見司は内科医を目指す中、地域医療の一環として訪問診療を行う。 そこで出会う患者たちは都市部と違って治療そのものよりも、 どのように地域で暮らしていくのかを重視していた。 医師は病気だけではなくて「人」を診ているのだと指導医に説かれ、 医療は患者になにをもたらせるのかを考え始める。 清水涼子は膠原病内科医としての進路を決めたが、 経験が浅く、自分一人で患者を専門的に担当できる力はなかった。 そのため、知識や技術習得に励む彼女であったが、 延命処置が行われる患者たちに向き合ううちに、なんのために治療をするのか、 その意義について悩み始めた。 さらに横柄な態度の医師と意見が衝突してしまう。 沢井詩織は精神科や緩和ケア科で学ぶ過程で、 つらい病気の中で揺れ動く患者の感情に寄り添おうとしていた。 しかし、患者の本当の悩みや苦痛にはさまざまな背景があり、 それを取り除くには医学だけでは足りないと実感するようになる。 病気になったことで家族関係の問題が露呈した患者に対し、 沢井は願いを叶えてあげたいと思うが……。 朝倉雄介は沢井との結婚を考えていたが、仕事やコロナ禍の影響で 段取りは思うように進んでいなかった。 そんな折、診察した患者とその家族の結婚にまつわる話に巻き込まれていく。 そして四人は二年間の成長を経て、研修医生活を締めくくる。 同期たちと過ごした空知の思い出を振り返りながら、それぞれの道へと踏み出した。 佐竹アキノリ(サタケアキノリ):1992年、北海道生まれ。2014年、アルファポリス・ファンタジー小説大賞特別賞受賞しデビュー。2020年、医師国家試験合格、初期臨床研修を開始。2022年から内科専攻医として勤務中。著書に「最強騎士団長の世直し旅」(ヒーロー文庫)他、多数。 ふすい(フスイ):イラストレーター、装画家。現実を土台に幻想的な透明感や空気感を表現する作風で人気。『青くて痛くて脆い』『レゾンデートルの祈り』等の書籍装画をはじめ、挿絵、児童書、広告、MVイラスト、CDジャケットのイラスト等を中心に活躍。初めての画集『Brililiant World』も話題。 【電子版のご注意事項】 ※一部の記事、画像、広告、付録が含まれていない、または画像が修正されている場合があります。 ※応募券、ハガキなどはご利用いただけません。 ※掲載時の商品やサービスは、時間の経過にともない提供が終了している場合があります。 以上、あらかじめご了承の上お楽しみください。