コミッカ
江崎泰子

江崎泰子

(2)
エザキヤスコ
2024/10/04
この著者の新刊予報
新刊は2025年11月4日ごろに発売されそうです!
最新刊は2024年10月04日に発売されました
通常、13ヶ月ごとに発売されています
(著者の新刊予報は大きくずれる可能性があります)
他の作品を検索

最新刊

**〈紫式部は色に何を託したのだろう?〉  ◉最愛の女、紫の上は赤紫と紅。  ◉ひと夏の恋の相手、夕顔はラベンダー色。  ◉よき相談相手、花散里は露草の青。  ◉出家をした藤壺、空蟬は墨のようなグレーの鈍色(にびいろ)。 稀代の色彩コンダクター・紫式部が『源氏物語』に織り込んだ「色の謎」を読み解く!** ********** 〈「紫のゆかりの物語」は色の玉手箱〉 萌黄色(もえぎいろ)、桜色、茜色(あかねいろ)、菫色(すみれいろ)、桔梗色(ききょういろ)……。 平安時代、貴族たちは衣装を自生の植物で染め上げ、それらをいくえにも重ねて身に纏っていた。 その色のコーディネートは**「重ね色目」**と呼ばれ、桜重ね、紅梅重ね、柳重ね、蟬の羽重ね、紅葉重ね、雪の下重ね……四季折々の美しさに富んだ名を持つ。 それらを今に伝えるのが「源氏物語」だ。 ********** 〈『源氏物語』はビジュアル小説〉 物語は、登場人物たちのきらびやかな衣装、交わされる文、華やかな年中行事など、色彩に溢れている。 女房として宮廷に仕えた紫式部は、確かな観察眼と天才的な色彩感覚で、それらの色に女性たちの喜びや悲しみ、嫉妬、生きづらさを託している。 本書は、紫式部が物語に織り込んだ色を、色彩学や心理学の観点から読み解き、1000年前の女性たちの実像に迫る。 ********** 【目次】 一.『源氏物語』は色彩溢れるビジュアル小説  ●紫式部は女君たちの衣装の色を意図的に描き分けている  ●日本の伝統色の約七割は平安時代に作られた  ●美しすぎる、光源氏の「桜重ね」  ●チャームポイントは、襟元や袖口から覗く配色  ●貴族社会における「禁色」というタブー  ●鮮やか、艶やか! 驚きの『源氏物語』の色  ●季節の移ろいに心を重ねた王朝人の美意識 二.衣装の色が物語る、女君たちの愛と人生  ●「紫のゆかりの物語」のはじまり  ●光君に残された空蟬の薄衣はなに色だったか?  ●夕顔の花から始まった、ひと夏のはかない恋  ●『源氏物語』の時代、男たちはどんな色を着ていたのか?  ●年齢とともに変化する紫の上のシンボルカラー  ●色のない女性たち、葵の上と六条御息所  ●おかしくて、やがて哀しい、末摘花の赤  ●緑が象徴する明石の上のセルフコントロール力  ●花散里が染める露草の青  ●源氏をふった玉鬘の山吹重ね  ●可憐なピンクをまとう女三宮の秘密  ●天才的な色彩演出家、紫式部 三.王朝文化を生んだ貴族たちの恋愛事情  ●平安時代は、本当に一夫多妻制だった?  ●待つ女・愛人たちの焦燥と嫉妬  ●色彩が重要な役割を果たしたファーストコンタクト  ●女房たちの心をわしづかみにしたラブレターの色は?  ●色、香り、歌……王朝人が好む“ほのかな美”  ●宮廷を彩るマスコット、女童たちの装い  ●平安貴族はどのように喜怒哀楽を表現していたか  ●心の深層へとつながる絵、音楽、夢 四.色で辿る登場人物たちのその後  ●女君たちのシンボルカラーが勢ぞろいした六条院のイベント  ●源氏をめぐる女性たち、それぞれの後半生──明石の上、末摘花、玉鬘……  ●成長しない姫君の変貌──女三宮  ●源氏にもっとも愛された女性の幸と不幸──紫の上  ●鈍色に見る、「出家」という解放  ●光源氏、最後の一年  ●色彩から見えた、紫式部の密かな企み 五 紫式部からの問いかけは、千年の時を超え  ●紫式部はなぜ色彩美あふれる物語を書けたのか  ●紫式部の前半生──孤独な少女からシングルマザー、作家へ  ●紫式部の後半生──道長とのウィンウィンな関係  ●清少納言『枕草子』は輝いていた後宮へのオマージュ  ●日向よりも陰に目がいく『紫式部日記』の憂鬱  ●「宇治十帖」で示された女性たちの新たな選択  ●色彩に託された紫式部のメッセージ あとがき 参考文献 **********

その他の本
1

この著者の作品
2

注目の新刊予報
4

ドラフトキング

(クロマツテツロウ / 集英社)
ドラフトキング 20(2024年11月19日)
次巻の発売日:2025年2月19日 ~ 2025年4月19日

超人X

(石田スイ / 集英社)
超人X 11(2024年11月19日)
次巻の発売日:2025年3月19日 ~ 2025年4月19日

ブルーロック

(金城宗幸/ノ村優介 / 講談社)
ブルーロック(31)(2024年10月17日)
次巻の発売日:12月17日 ~ 2025年1月17日

ブルーピリオド

(山口つばさ / 講談社)
ブルーピリオド(16)(2024年11月21日)
次巻の発売日:2025年3月21日 ~ 2025年11月21日

人気の作品
8