
井原裕子
(10)最新刊
レシピに書けない「おいしいのコツ」、全部お話しします
(2025/02/28)料理のレシピは、短ければ短いほど作りやすそうに見えます。 「作ってみよう」と思ってほしいから、もちろんレシピが簡潔であることは大前提。 ただ、よりおいしく作るためのひと手間や、失敗を避けるためのコツ、どうしてこのタイミングでこの作業をするのか? という説明は、実際はレシピに書ききれないほどたくさんあるもの。 ですが、それらを詳しく書けば書くほど、「レシピが長い」「むずかしそう……」と敬遠されてしまいがちです。 本書は、普段なかなか伝えられない“レシピの行間”に潜む「おいしいのコツ」を、たっぷり詰め込んだエッセイ&レシピ集です。 料理家のアシスタントとして12年、独立して13年。 ベテラン料理研究家の井原裕子さんが、「本当は、あんなこともこんなことも伝えたかった!」という熱い思いを、 30のレシピとともにユーモアあふれる文章で綴ります。とはいえ、むずかしい話はゼロ! 「定番のから揚げが、こんなひと手間でグンとおいしくなる」といったちょっとしたコツや、 おなじみの食材の意外な使い方、もっと広く知られてほしい“推し食材”、便利な調理道具などなど…… なるほど!試してみたい!と目からウロコのエピソードが満載です。 「もっと料理上手になりたい」と思っている方には学び直しやアップデートとして、 料理初心者の方には料理の新常識として、必ず役立つ一冊です。 【1章】「家庭料理」は、もっとおいしくなる 麻婆豆腐には、家庭料理のすべてが詰まっている しょうが焼きは、鶏むね肉がいい! チキンソテーは、厚いところと薄いところを両方楽しむ ハンバーグの玉ねぎは、手軽にレンジで ポテサラの極意は、余計な水分をとばすこと 具ひとつで最高においしい。シンプルなきゅうりのサンドイッチ から揚げは、粉の二度づけとまるめて揚げるひと手間でカリッとジューシー あえものには、うまみがあり汁けを吸ってくれるものを加える 【2章】知ってほしい、雑誌では伝えきれない新しいおいしさ 作りおきより「半つく」が、今の私にちょうどいい すべての料理が「うまみたっぷり」じゃなくていい じっくり加熱してくたくたにしたり、煮くずれさせたりするおいしさもある 「ほぐす」と「ほぐさない」、ひき肉の2通りのおいしさ 厚揚げもキャベツも、切るより、ちぎるが正解 もやしは「揚げ焼き」で、やみつき食感に 電子レンジ調理=蒸し料理。成功の決め手は「水分」です (もっと推したい、この食材1)「バジルペースト」は、うまみのかたまりです (もっと推したい、この食材2)主役級の食べごたえがある「長ひじき」 (もっと推したい、この食材3)「なまり節」は最強の“鉄活食材” (もっと推したい、この食材4)生でも、煮ても。かぶのように使える「ビーツ」 (もっと推したい、この食材5)「冷凍グリーンピース」の進化が止まらない (もっと推したい、この食材6)手間をかけるほどに愛おしい「牛すね肉」 (うちのホムパの人気者1)大きく切るだけで、存在感アップ!「ごぼうのバルサミコ煮」 (うちのホムパの人気者2)いつもの野菜が、スパイスで変身「生カリフラワーのスパイスマリネ」 (うちのホムパの人気者3)飛ぶように売れる「ささみフライ」 (うちのホムパの人気者4)冬の主役はあつあつのグラタン 【3章】私の「おいしい」を作るもの 基本の調味料と油のこと 冷蔵庫に「水だし」があると、重宝します 便利な調理道具には、どんどん頼る 私を育ててくれた味。母と伯母が授けてくれた味の記憶 大庭英子先生のこと 料理索引