
鈴木邦成
(11)最新刊
シン・物流
(2025/03/28)私たちの暮らしにおいてEC(電子商取引)サイトは必要不可欠な存在です。そして、選んだ商品を手元に届ける物流の重要性が高まっています。しかし、労働人口の減少や即時配送・再配達による業務負荷の増大、CO₂排出削減など、物流業界は多くの課題を抱えています。これらの解決策として注目されているのが、AI(人工知能)、IoT(モノのインターネット)、5Gなどのデジタル技術を活用した物流DX(デジタルトランスフォーメーション)です。 本書では、物流業界の新たな姿を「シン・物流」と定義し、物流DXがどのように物流システムを高度化し、暮らしを支えるのかを、「輸配送・保管・在庫管理・荷役・物流加工・輸送包装」の領域に分けて解説します。 ※本書は、経営・社会課題をデジタル技術で解決するDXをテーマに、『DIGITAL X(デジタルクロス)』の連載をまとめ、再編したものです。 【目次】 第1章 輸配送領域における課題解消のためのデジタル導入 1.1 デジタル時代が求めるシン・物流の4つの基本領域 1.2 トラックドライバーの働き方改革(2024年問題)における長距離輸送の問題を中継輸送で解く 1-3 ラストワンマイルを支える宅配便のデジタル化 1-4 モーダルシフト(複合一貫)輸送に不可欠な無人搬送フォークリフト 1-5 共同輸送の効率を物流システムの共同運用でさらに高める 第2章 保管・在庫管理における課題解消のためのデジタル導入 2.1 物流現場を“コネクテッド”に変える携帯電話技術 2-2 在庫を可視化し庫内業務の効率を高めるロケーション管理 2-3 庫内作業を無人化する自動運転フォークリフト(AGF)の活用とシン・WMSの必要性 2-4 循環棚卸を自動化するロジスティクスドローンと屋外活用に向けたハイウェイ構想 2-5 サプライチェーン戦略を左右するAI需要予測の進化 第3章 荷役・物流加工領域における課題解消のためのデジタル導入 3-1 輸送効率を高めるパレットの位置をデジタルで可視化する 3-2 検品の省人化・自動化はバーコードからICタグ・画像認識に 3-3 ピッキング作業の効率をデジタル技術が高める 3-4 円滑な物流を支える仕分け作業のデジタル化が進展 3-5 物流センターの事務作業時間を増やす伝票処理をRPAで自動化 第4章 輸送包装の課題解消のためのデジタル導入 4-1 自動梱包機へのAI活用で自動化・ロボット化が加速 4-2 定温輸送ニーズの高まりがトレーサビリティの高度化を求める 4-3 工場間輸送への「通い箱」利用の効果をトレーサビリティが高める 4-4 梱包サイズの標準化が宅配ボックス活用や新たなビジネスモデルにつながる 4-5 共同物流に向け梱包統一を図るフィジカルインターネット構想 4-6 医薬品物流におけるドローン配送の活用