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改訂版 日本ボロ宿紀行ーー懐かしの人情宿が“旅心”を刺激する
(2023/03/09)※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 歴史的宿から湯治宿、商人宿、駅前旅館まで、 古い建物を守りつつ営業を続けている宿にたまらない魅力を感じて旅する著者が、 実際に泊った全国の昔懐かしい人情宿を温かみのある言葉で紹介しています。 すなわち、ボロ宿とは最高の褒めことばです。 2023年現在、 日本はコロナ渦により旅行や移動に気を遣わざるを得ない状況にあります。 中には、長らく旅行に行かれていない方も多いでしょうが、 人間本来が持つ旅をしたい欲求は変わりません。 むしろ長い間我慢を強いられてきたぶん、よりいっそう強まっている気がしています。 願わくば、本書を読んだ方の「旅心」が刺激され、 ふと旅行に行きたくなったとしたら、これに勝る喜びはありません。 ※本書は『日本ボロ宿紀行』(2017年7月)『日本ボロ宿紀行2』(2018年2月、いずれも小社刊)を合本し、 新規の原稿を追加したものです。 その後、文庫になったり、テレビドラマ化されたベストセラー旅行記の改訂版です。 出版に際し、旧本の原稿は適宜、加筆、修正、削除等を行なっています。 ■目次 ●第一章 昔の姿を残す青森の湯治宿 ・八戸 新むつ旅館★明治の遊郭が転業した宿 ・五所川原 音治郎温泉旅館 ・黒石 温湯温泉 飯★共同浴場に通う湯治宿 ●第二章 花巻のお馴染み宿から、遠野へ ・花巻 大沢温泉・自炊部 ・遠野 旅館福山荘★民話の街に建つ古格あふれる旅館 ・花巻 鉛温泉 藤三旅館」 ●三章 つげ義春ゆかりの宿を訪ねて西伊豆へ ・伊豆 天城湯ヶ島温泉 白壁荘★名曲「天城越え」が生まれた宿 ・松崎 長八の宿 山光荘★つげ義春の漫画で知られる長八の宿 ・松崎 岩地温泉 民宿 大清水★西伊豆の高台に建つ食事自慢の宿 ●第四章 忍者の里をさまよい歩く ・伊賀 薫楽荘★忍者の里で百年の歴史を刻む宿 ●第五章 伊勢から鳥羽へ歴史を訪ねる旅 ・伊勢 星出館★外国人客に人気の大正レトロな町宿 ・伊勢 旅館 海月★美人女将が切り盛りする明治20年創業の宿 ●第六章 四国から瀬戸内を渡って尾道へ ・松山 道後温泉 ホテル椿館 ・大崎上島 きのえ温泉 ホテル清風館 ・尾道 佐藤旅館★絶品ラーメンがおススメの駅前旅館 ●第七章 鳥取の限界集落と出雲への旅 ・智頭町 河内屋旅館 ・出雲 持田屋旅館 ・境港 かぐら旅館 ●第八章 熊本の日奈久温泉から鹿児島へ ・八代 日奈久温泉 新湯旅館 ・出水 白木川内温泉 旭屋旅館 ●第九章 雪国を旅する ・横手 尾張屋旅館 ・角館市 高橋旅館 ・弘前市 石場旅館 ●第十章 震災後の東北を巡る旅 ・酒田 最上屋旅館 ・東鳴子温泉 まるみや旅館 ・千厩 能登屋旅館 ・能代市 民宿水月 ●第十一章 北関東で見つけた貴重宿に泊まる旅 ・寄居 山崎屋旅館 ・秩父 民宿みたけ ●第十二章 熱海から小田原へ昭和レトロを求めて ・熱海 福島屋旅館 ・小田原 日乃出旅館 ●第十三章 町にも宿にもドラマあり ・長浜市 三谷旅館 ・大津市 ホテル大津 ・鳥取市 旅館常天 ●第十四章 瀬戸内海の風と光に魅せられて ・小豆島 オリーブ温泉 小豆島グランドホテル水明 ・津山 あけぼの旅館 ・今治 ビジネス旅館笑福 ■著者 上明戸聡