コミッカ
片岡健

片岡健

(35)
カタオカケン
2021/08/30
この著者の新刊予報
新刊は2021年9月30日 ~ 2022年4月30日に発売されそうです(通常よりも遅れています...)
最新刊は2021年08月30日に発売されました
通常、1 ~ 8ヶ月ごとに発売されています
(著者の新刊予報は大きくずれる可能性があります)
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最新刊

本書は、編者が「冤罪」だと確信する8人の死刑囚について、その実像を社会に伝え、記録として残すことを目的に制作されている。 各章では、編者または特別寄稿者が関係者への取材や裁判記録に基づき、事件の真相を解説しつつ、死刑囚本人が獄中で制作した書画を紹介。また、冤罪の男性が死刑執行された全過程がわかる法務省の内部文書も収録している。 ※本書は、鹿砦社より2016年に発行された単行本を改訂し、電子書籍化したものです。単行本では、8人の冤罪死刑囚のうち、発行時に存命だった3人が書き下ろしの手記を寄せていました。しかし、3人のうち、阿佐吉廣氏は2020年に死去したため、ご遺族の方々の心情に配慮し、電子書籍版では阿佐氏の手記の掲載を見合わせました。その代わりに、参考資料として阿佐氏に対する甲府地裁の確定死刑判決を掲載しています。 〈第一章〉飯塚事件 久間三千年 冤罪処刑直前に綴っていた「不正捜査」への怒りと「再審無罪」への確信 ※久間氏の遺筆、久間氏の妻の声明文も紹介。福岡高検検事長在任中、久間氏に対する死刑執行の手続に関与した佐渡賢一氏と栃木庄太郎氏が取材に応じ、死刑執行手続きの内実を明かしている。 〈第二章〉埼玉愛犬家連続殺人事件 風間博子 《風間博子 獄中書き下ろし手記》未来を信じて……たくさんの感謝を込めて ※風間氏が本書に寄せた書き下ろしの手記のほか、獄中で描いた絵画や2人の子供に宛てた手紙も紹介。2人の子供が取材に応じ、家族の内実を明かしている。 〈第三章〉三鷹事件 竹内景助 【特別寄稿】大石進(三鷹事件再審を支援する会世話人) 三鷹事件死刑囚竹内景助 無実を見抜いた伝説の弁護人との往復書簡 ※竹内氏が生前、弁護人の布施辰治氏に宛てた書簡のほか、獄中で描いた墨絵なども紹介している。 〈第四章〉帝銀事件 平沢貞通 画材を差し入れし続けた洋品店店主との三〇年の交流録 ※平沢氏が生前、支援者の洋品店店主・石井敏夫氏に託した遺筆や石井氏に贈った絵画作品なども紹介している。 〈第五章〉鶴見事件 高橋和利 《高橋和利 獄中書き下ろし手記》座して二十五年の想ひ ※高橋氏が書き下ろしの手記を寄せているほか、妻の京子氏が取材に応じ、高橋氏の人物像などを語っている。 〈第六章〉三崎事件 荒井政男 病苦の中で綴り続けた再審無罪への思い「無実なのに殺されてたまるか」 ※荒井氏が生前、支援団体の発行する小冊子に寄せた手記のほか、裁判中に自ら書いた上告趣意書補充書も紹介している。 〈第七章〉山梨キャンプ場殺人事件 阿佐吉廣 【特別寄稿】里見繁(関西大学社会学部教授、元毎日放送記者) ー追跡取材の記録よりー死刑囚阿佐吉廣を「冤罪」と断言できる理由 ※参考資料として、甲府地裁が阿佐氏に宣告した確定死刑判決を掲載している。 〈第八章〉波崎事件 富山常喜 雪冤闘争四〇年の証「八万字の控訴趣意書」と「二三五通の手紙」 ※富山氏が生前、裁判中に自ら書いた控訴趣意書のほか、支援者の篠原道夫氏に宛てた手紙とはがきも紹介している。 【参考資料】飯塚事件・久間三千年氏に対する死刑執行関係文書 ※法務省と福岡矯正管区に情報公開請求し、開示された全文書を掲載している。 【編著者】 片岡健(かたおか・けん) 1971年広島市生まれ。早稲田大学商学部卒業後、フリーのライターに。2020年に一人出版社『リミアンドテッド』を創業。著書に『平成監獄面会記』(笠倉出版社)、編著に『もう一つの重罪 桶川ストーカー殺人事件「実行犯」告白手記』(リミアンドテッド)など。 【特別寄稿】 大石進(おおいし・すすむ) 1935年東京都生まれ。浙江大学亞法研究中心名誉教授、東京都目黒区情報公開・個人情報保護審議会会長、三鷹事件再審を支援する会代表世話人。『法律時報』編集長などを経て1980年〜2008年に日本評論社社長・会長。著書に『弁護士布施辰治』(西田書店)、『私記白鳥事件』(日本評論社)など。 里見繁(さとみ・しげる) 1951年生まれ。東京都立大学法学部卒業。民間放送のテレビ報道記者を経て、30歳からテレビドキュメンタリー一筋。2010年から関西大学社会学部教授。主な作品 : 映像90「ガンを生きる」(1995年民間放送連盟賞教養番組部門・最優秀賞)、映像01「出所した男」(2002年芸術祭テレビドキュメンタリー部門・優秀賞、民間放送連盟賞報道番組部門・最優秀賞)。他に日本ジャーナリスト会議賞、地方の時代賞、ギャラクシー賞など。著書に『自白の理由ーー冤罪・幼児殺害事件の真相』、『冤罪をつくる検察、それを支える裁判所ーーそして冤罪はなくならない』、『死刑冤罪ーー戦後6事件をたどる』、『冤罪 女たちのたたかい』(いずれもインパクト出版会)など。

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穏やか貴族の休暇のすすめ。@COMIC

(百地/岬/さんど/孫之手ランプ/鵜呑 / TOブックス)
次巻の発売日:10月15日 ~ 2026年4月15日
次巻の発売日:11月17日 ~ 2026年2月17日

葬送のフリーレン

(山田鐘人/アベツカサ / 小学館)
葬送のフリーレン(14)(2025年03月18日)
次巻の発売日:7月18日 ~ 2026年2月18日

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