松村 潔
(15)最新刊
トランシット占星術
(2024/11/23)西洋占星術のホロスコープ(チャート)は数多くの種類が存在します。最もメジャーといえるのは、その人の生まれた日時から星の配置を導き出す「ネイタルチャート」(出生図)」ですが、他にも生まれてから今までの星の進行を反映させた「プログレスチャート(進行図)」や、何かを知りたいと思った時に立てる「ホラリーチャート」などがあります。そのような多種多様なものがある中、本書で紹介している「トランシット占星術」とは、出生図と通過する惑星の相互作用から未来を予測する技法です。 未来を予測するには、太陽や水星、火星など私たち(地球)に近い惑星よりも、遙かに遠い存在である冥王星、海王星、天王星を重視する点に大きな特徴があります。これらの星々は遠いがゆえに私たちの人生観や時代の流れなど、大きく深い影響を与えるのです。本書では各天体がどのハウスに入った時に私たちにどのような影響を与えるのかを詳細しています。 同時に、今まであまり注目されることのなかった古代の占星術技法であるパランを使っての恒星の影響についても説明しています。さらには占星術と相補的な関係にあるパワースポットや地球グリッド、レイラインとの関係についても取り上げているのが本書の特徴です。 本書のケーススタディとしては、個人の事例だけではなく、著名な企業(ユニクロやスターバックスジャパン)も取り上げていますが、ホロスコープはその企業のカラーをはっきりと打ち出しているのです。 あとがきで「惑星のみでは、今後の時代に要求される次元に満たないのです」とあるように、トランシット占星術と恒星のパラン、地球グリッド、レイラインのハイブリッドなリーディングをすることで、時代の空気感のようなものを感じ、人によってメリット・デメリットの違いがあるにせよ、誰もが天体配置の影響を受けるのだとわかるはずです。