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パワー・エリート 下
(2021/06/11)※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 大衆社会の理論をもって現代アメリカの権力構造を鋭くえぐり,多数の読者を獲得した原著を,適切な訳注を加えて訳出する. 本書は、現代アメリカの異色の社会学者であったC. Wright Mills の代表作の一つ The Power Elite,1956. の全訳である。ただし日本語版は、出版の便宜のために、上下二巻に分けて刊行される。 ミルズのこの原著書が刊行された年、ちょうど、わが国では、松下圭一氏や北川隆吉氏などによって、いわゆる大衆社会論が提出された。その翌年いっぱい政治学者、社会学者、文明批評家などによって、いわゆる「大衆社会論争」が繰りひろげられた。ミルズのこの書物は、さっそく、田口富久治氏によって『思想』(一九五七年二月)に紹介され、大衆社会論争の中で非常に多く言及されたのである。 その後、大衆社会論争は、一九六〇年の安保問題の頃を契機として、構造改革論争、さらにその後は、高度産業社会論、先進国革命のビジョンをめぐるニュー・レフト論などをめぐる論議に内容は受継がれていった。ミルズのこの書物が分析し提起している問題は、これらの論争の中で引継がれ論じられている問題であり、今日でも、この書物が引用されたり、参考文献として挙げられていることが、日本やアメリカばかりでなく、世界の各国でみられる。本書は、スペイン語(メキシヨで発行)、ロシア語、イタリー語、ポーランド語などに訳され、全世界で広く読まれている。 ミルズのこの著書は、その発表いらい、アメリヵを始めとする全世界の多くの学者や評論家などの手によって批判された。とくにその理論の中心的な命題である経済。政治・軍事の三つの制度的秩序における少数の頂点グループの権力保持と、その相互の浸透結合関係については、理論的にも、アメリカの実態という点からも、強い批判がなされた。さらに、頂点の権カエリートと、底辺の大衆との間の隔離についても、さまざまな問題が指摘されてきた。(「訳者はしがき」より) 本書はその下巻。 目次 第八章 将軍たち ウォーローズ 第九章 軍の台頭 第十章 政治幹部会 ポリティカル・ディレッタント 第十一章 均衡理論 セオリ・オブ・バランス 第十二章 権カエリート パワーエリート 第十三章 大衆社会 マス・ソサイエティ 第十四章 保守的ムード 第十五章 上層部の不道徳性 ハイヤー・インモラリティ 原著者註 訳者註 訳者解説