最新刊
アジアの挑戦
(2021/06/11)※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 本書は、筆者がここ二、三年のあいだにアジアの情勢について折にふれて発表してきたいくつかの論稿をまとめたものであり、必ずしも脈絡の通った体系的なものではない。 アジアの専門家でもない筆者が本書のような題名のもとに一書を公けにすることは、身のほど知らずの類いに属するおそれの強いことはもとより筆者のよく自覚するところであるが、これまでアジアの問題に関心をもってきた者の一人として、本書を通じてアジアの現状についての筆者なりの視角をできるだけ明らかに表現し、それなりに問題の所在を探求したつもりである。 本書をまとめるにあたって、あらためて筆者の心に大きく浮かんだことが三つある。その第一は現代の世界に占める中国の姿の巨大さ、第二は南アジアおよび東南アジア諸国の社会状況の複雑さ、そして第二は沖縄問題のもつ重要性である。(「あとがき」より) 目次 第一章 アジア開発の苦悩と曙光 1 指導層の幻想/2 拱手傍観の国づくり/3 行き悩む経済開発計画/4 民衆不在の工業化政策/5 大国による干渉の限界/6 ベトナム戦後の選択/7 アジア開発のゆくえ/第二章 アジアの現実、経済的民族主義ーー国民経済の形成へ向かってーー /1 植民地経済の重圧/2 各国の開発計画/3 国際経済秩序の改革ヘ/4 外国資本への依存度/5 自立経済への試行錯誤/第三章 静かなナショナリズムーーフィリピンーー 1 スペイン文化の足跡/2 フク団と農民/3 フィリピン人気質/4 対日感情と民族主義/5 植民地主義からの脱出/6 比島人第一主義 第四章 ベトナム特需の受益国ーー東アジア諸国の経済好調の一背景ーー 第一節 ベトナム特需の特徴/第二節 ベトナムでゆれるアメリカ経済/第三節 特需とベトナム周辺諸国 第五章 文化大革命下の中国ーー中国を旅してーー 第一節 七億人の未来/第二節 中国の農村と工場 第六章 日本経済とアジア 第一節 ベトナム戦争の経済的衝撃/第二節 防衛産業と兵器の輸出/第三節 対アジア経済協力政策 あとがき(第四章以下詳細目次略)