最新刊
Pacific Coast Highway
(2023/03/02)愛する自由は、何ものにも決して侵すことの出来ない、最後の良心なんだ! アメリカの太平洋沿岸、PCH(パシフィック・コースト・ハイウエイ)を舞台に、 美しい主人公・レクシーは、謎多き日本人青年・シュージと出会う。 穏やかな凪のように、静かな世界に溶け込む圧倒的な孤独と、 愛を乞う登場人物たちの魂の叫び。 著者渾身のサスペンス・ミステリーの傑作、ここに見参! 天使の街・ロサンゼルスの夜の海辺で、ある殺人事件が起こる。 世間を騒がせた「パラダイス殺人事件」ーーー事件の真相は、 海の闇に紛れたまま…… 犯人の「パラダイスはどこ?」という砂に書いたメッセージだけを残して。 愛車・黒のベントレーに乗って、PCH(パシフィック・コースト・ハイウエイ)を ひたすら走り抜ける、美しき主人公・レクシー。 セレブである彼女は、米国のLGBTQ団体のアイコンであり、 「クラシックの寵児」と呼ばれる音楽家でもある。 「レズビアンである」と爆弾発言をするなど、 彼女の一挙手一投足が常に世間から注目されている。 父親との確執、常に世間の目に晒される自分、手酷い失恋。 抱えきれない心の憂さを晴らすように、ベントレーを走らせる彼女は、 日本人ヒッチハイカーのシュージを乗せる。 スタインベックのペーパーバックを片手に、 全米の地を彷徨う、巡礼者のような東洋人・シュージ。 ドライブ中、何気ない会話を続けていくうちに、 シュージの抱える、圧倒的な孤独を見出すレクシー。 そこに、自身の散った恋をシンクロさせ、 たった数十分間のドライブで、魂のつながりを強めていく2人。 ……しかしやがて訪れる別れの時間。 シュージの愛を乞う魂の叫びを残し、それぞれの道へと別れていく。 ある夜、レクシーは青い海と空のコントラストが印象的な、 シュージと出会った日に撮影したビクスビー橋の写真を、 5万人が注目するSNSに投稿する。 目が覚めるような美しい青。清々しいほど心が晴れた、自分自身のようだ。 家族へ愛、自身への愛を再確認し、 久しぶりの深い眠りに落ちた彼女が目覚めた先で見た世界とはーーー