最新刊
複数の日本語 方言からはじめる言語学
(2013/08/23)※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 津軽弁もウチナーグチも……方言は標準語よりも「世界標準」だった!? 「落ち葉が散りよる」と「散っとる」の違い? 「おかあさん干してある」ってどういうこと? 日本語はこんなに面白い! 世界の中の日本語を考えるとき、その「日本語」とは、いったいどこの言葉なのでしょうか? 北は青森県から南は沖縄県、さらにブラジルの日系人社会まで、各地で使われている方言の豊かな表現をとりあげ、さらに世界の言語との比較をすることで、日本語の多様性を発見する旅へと誘います。 その道のりでは、均一で単一な「標準語」だけが日本語なのでは決してないことが発見され、さらには、各地の方言が世界の言語と共通する普遍的なあり方をしていることさえも明らかになるでしょう。 世界の言語学の現場で研究が進展している言語類型論の手法を用いて、世界各国の言語と方言・標準語を自在に横断する、刺激的な日本語論です。 【本書の内容】 1.「あっこに花子ちゃんがいてる」ー存在をいかに言い表すか 2.「桜の花が散りよる/散っとる」ー標準語は世界標準じゃない! 3.「落ちよった!」ー目撃者の文法・エヴィデンシャリティー 4.「生ちゅとーてーさやー」ーテンスが伝えるのは時間だけじゃない 5.「花子、美人でら」ー美しいのは今日だけ?現象と本質の違い 6.「おかあさん、干してある」ー「シテアル」にひそむ地域差 7.「花子、元気ない」は「花子は元気だ」?ーふらふらする形容詞と形容動詞 8.「全部食べれれんかった」ー可能をいかに言い表すか 9.「ねえ花子、明日学校来る↓」ー質問が尻上がりイントネーションとは限らない 10.「みんなでシュラスカリア、アジューダしよる」ー言語接触と日本語 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。