山住正己
(7)最新刊
教育入門
(2021/06/11)※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 教育入門と題する書物であれば、「第一章 教育とはなにか」にはじまり、教育の目的・内容・方法・制度などをとりあげ、あるいは研究方法を論ずることが多いというのに、本書はいかにも雑然とした相貌を呈している。 しかし私にとって、書を読んで先人の探究のあとをたずね、師友に学び、国内外の人たちと接して啓発され、さらに現実の諸問題にぶつかつて考えることが、ほかならぬ教育入門であったし、今後も、これは変わらぬだろう。したがって、あるいは「私の教育入門」としたほうが正確かもしれぬが、ときには偶然に、ときには自ら選んで、尊敬すべき本や人と接し、問題に直面して思いをめぐらすという点では、だれしも共通であると思う。題して『教育入門ーー本と人と問題』とする所以である。(「あとがき」より) 目次 序章 教えることと育つことーー近代日本の幼児文化と幼児観 1 教育を考える 既成観念の破壊から 昭和初期のある教育実践 ふたりの校長の記録 学校教育の誤診と欺瞞 自然の力と知識の尊重 圧倒的な個性の魅力 教育研究活動と集団思考 「如 何如何」と問うべし 読みなおすーー教育構想の変革のために 蘭学事始 和俗童子訓 省省録 訓蒙窮理図解 日本その日その日 墨汁一滴 坊っちゃん 銀の匙 日本の数学 美学入門 大教授学 フランクリン自伝 革命議会における教育計画 ガロアの生涯 人間の教育 古代への情熱 文明の起源 ヴィーチャと学校友だち 2 勝田守一先生のこと 文化創造への参加ー教育基本法と社会科教育 「教科研」から学ぶ つみかさねとひろがリー日教組教育研究活動 沖縄の教育者 本土を見つめる日 鋭角をふくんだ鈍角で 「凛烈の気」について コザの打ちこわし 遠い小さな国の人びと 太陽とブドウ酒ーグルジア 革命運動の伝統と誇りーラトヴィア 3 人間として学ぶ権利ーー障害児の問題から 教科書と教育の自由 最近の教科書 教科書と教育内容 教科書検定関係文書の問題点 “先進県”富山で教育を考える 父母と教師の「聡明な協力」ーPTAを孝える 想像力と探求精神の育成 教育研究活動の二〇年とこれから あとがき