
西川治
(5)最新刊
地球人の環境
(2021/06/11)※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 人間は火の発見,各種天然資源の活用を通して,原始生活から文明社会への大進展をとげた.本書は地球の長い歴史のうちに人間のあるべき姿を求め,過去から未来を冷静に見直す「眼」を確立しようとする地球環境学への提言である. 目次 まえがき 第一章 人の住む星ーー地球環境学への序章 地球観の焦点/ 人間環境の理想像/ 風土と世界観/ 鎖国の中の国際感党/ 地球環境学の輪郭/ 環境と環境学/ われわれの立場 第二章 地球ーーー物質とそのサイクル 大環境=地球の姿/ 地球は多層構造/ 水の惑星ーー地球/ 不均一性と不安定性/ どこまで人の手がとどく/ 大地の組成と銅の発見/ 鉄ーー微生物の産物/ 原始海でのできごと/ 大気と気候と太陽/ 植物の役割 第三章 エネルギー 石炭は寒い太陽の化石/ 微生物から石油に/ サンゴ礁に石油が/ 石油の資源観/ 木材資源を考える/ 森と人間/ 焼地の生態学(エコロジー)/ 文明のエネルギー“火”/ 銅よりも鉄を/ 現生型から化石型エネルギーへ 第四章 木と土と石のもたらすもの 文明と森林観/ 環境と建材/ ヨーロッパの木材利用/ 紙の文化圏/ 土器から陶器へ/ レンガ・タイル考/ 石材文化/ 岩石資源と景観 第五章 人と自然との接点 修景の思想/ 景観の問題/ 自然景観をめぐって/ 人間の生活のはじまり/ 文化景観への変貌/ 焼畑文化と古代文明/ 漁労と栽培/ 家畜の誕生から社会形態の定着ヘ/ 都市の起源 第六章 きびしくなる環境 都市環境の選択/ 日本の場合/ 水の扱い/ 大量取水の問題/ 高度成長の齟齬/ 自然系の認識/ 自然災害か?/ 覚悟すべきこと 第七章 産業革命以後ーー現代の状況 石炭の利用/ 産業革命と都市問題の生起/ 画一化・均質化の状況/ バランスを失った社会/ 環境の再編成へ/ 変化の速度と反応の速度 第八章 長い眼・広い眼・クールな眼 環境を視る眼/ 環境のなかの人間/ インターナショナルな解決 あとがき