
中村 圭志
(23)最新刊
ハリー・ポッターを心から愛する宗教学者が、 物語に託された真意を、大胆かつ綿密に分析する。 ファンも絶賛! 全7巻がスッキリわかる 舞台脚本『ハリー・ポッターと呪いの子』も熱く分析! (2022年〜2025年、日本にてロングラン上演) 『ハリー・ポッター』シリーズを、児童文学やファンタジーの枠にとどまらない奥深い物語として捉え、豊かな構造や神話的・宗教的モチーフ、さらには作者J.K.ローリングの思想や時代背景まで視野に入れて読み解いた一冊です。各巻に込められたテーマや倫理的成長、キャラクターの役割、魔法アイテムの象徴性などを丁寧に分析。さらに舞台脚本『ハリー・ポッターと呪いの子』にも踏み込み、小説全体のロジックや価値観の変化を考察します。シリーズの奥行きを再発見したい読者に最適のガイドです。 物語に秘められた「本当の謎」を探しにいこう! ◎『ハリポタ』読解の鍵は「ロン」にある! ◎『ハリポタ』の主人公は五人いる! ◎『ハリポタ』は「ファンタジー」ではなく「コント」である! ◎登場人物は、九つに分けられた「マンダラ」で理解できる! ◎「精神世界」系少女ルーナの癒しとは何か? ◎魔法省vsホグワーツの闘争の本質は何か? ◎なぜハリーは「賢者の石」を手に入れられたのか? ◎「逆転時計」でハリーは過去の歴史を変えたのではない! ◎「トレローニーの予言」は本物の予言なのか? ◎「分霊箱」は「自滅のテクノロジー」だ! ◎「死の秘宝」はどのような働きをしたのか? ◎マスコミの本質を鋭くえぐるー『日刊予言者新聞』 『ザ・クィブラー』 ◎『ハリポタ』から読み取れる差別問題の裏の裏! ◎ハリーの父親の四人組は「ビートルズ」に似ている! ◎『ハリポタ』の魔法は「技術」と「能力」のメタファーだ! ◎ダンブルドアが三人に遺した品は何を意味するのか? ◎7つの巻には「成長のカリキュラム」がある! ◎「ひっくり返し」の二種類の恋!ーハリーとジニーは「唐突系」、ロンとハーマイオニーは「じっとり系」 ◎ハリーの「愛」の本質は何か? ◎なぜハリーは、ヴォルデモートに勝てたのか? ◎1巻「賢者の石」と7巻「死の秘宝」は、対になっている! ◎『ハリポタ』は『ゲド戦記』を乗り越えた? ◎『ハリポタ』は「公共的で総合的」であり、『新世紀エヴァンゲリオン』は「私的で極論的」だ! 【構成】 PART1 ストーリー編 全巻のあらすじとハリーの課題 豊富な図説で全巻の物語を理解するとともに、各巻に秘められたテーマを詳しく分析し、全七巻の「成長物語」としての構造を明らかにする! PART2 トリック編 五大魔法アイテムを解明する 「賢者の石」「 逆転時計」「トレローニーの予言」「分霊箱」「 死の秘宝」ー五大魔法アイテムを解明し、物語の根底にある思考法を理解する! PART 3 キャラクター編 対立の構図を読み解く ハリポタの人間関係には限りない奥行きがある。バラエティーに富んだ登場人物が織りなす力学的な関係を捉えると、物語の深さが見えてくる!