旅をしていると、誰かの家に誘われて食事をするということがある。 忘れえぬ人と料理の記憶の断片をめぐる17のエッセイ。 目次 はじめに　ムチュジワサマキーータンザニア １ クスクス　うちに食事に来ませんかーーチュジニア ２ 干拌面　ルーツに沁みる汁なし麺ーー華僑 ３ マトケ　マッシュドバナナが恋しくてーーウガンダ ４ アキー＆ソルトフィッシュ　ラスタおじさんの滋味ーージャマイカ ５ ヒン　九年越しの食卓ーーミャンマー ６ インスタントコーヒー　ご馳走させてもらえませんかーーロヒンギャ難民キャンプ ７ バーズィンジャーンマクリー　ナスの素揚げが食べられるまでーーシリア ８ 平壌冷麺　臓腑を揺さぶる贅沢の味ーー朝鮮民主主義人民共和国 ９ フィシーフ　ウキウキしながらボラを食うーーエジプト 10 イフタール　断食明けのまぜご飯ーーバングラデシュ 11 ゴヴェヤユハ　スープの冷めない距離ーースロヴェニア 12 クゲリス　時代を語るポテトプリンーーリトアニア 13 ツェドメモクモク　カタチのちがう蒸し餃子ーーラダック 14 ブンナ　アラビカコーヒーの森へーーエチオピア 15 年菜　おせち料理に願いを込めてーー香港 おわりに　名もなき料理ーードイツ 食べることの根拠をめぐる旅　藤原辰史

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