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高等学校 数学科 探究ベースの数学授業づくりー生徒に残る学びの実現を目指してー
(2025/08/05)これまでの教える数学から、生徒が創る数学へ 本書の概要 本書は、生徒が問いを立て、考え対話しながら、主体的に数学を創り出す「探究ベースの授業」を、理論と実践の両面から徹底解説します。 「生徒が高校数学を探究するのは難しい……」「解き方や知識を教えるだけで時間がいっぱい……」という声は多いです。しかし、数学の本質にふれ、主体的に数学を創る授業を行うことができれば、生きて働き続ける資質・能力としての知識の定着をはやめ、深めることにつながります。 「なぜそうなるのか?」「どういう原理なのか」、数学を探究する生徒の姿が見たい、すべての数学教師の手に取ってほしい1冊です。 本書からわかること 「探究ベースの数学授業」とは? 本書では、数学の授業における「探究」とは、生徒が自ら問いを見いだし、自身の興味・関心に基づいて数学的な考察を進める、主体的な姿を指します。それに対して、「探究ベースの授業」とは、そのための資質・能力等を身に付けるために、生徒が数学的な見方・考え方を働かせ、既習をもとにしながら、生徒にとっての新たな概念や方法を創り出すプロセスを重視する授業を指します。 つまり、本書の「探究ベースの数学授業」は、生徒たちが数学的活動を実現し続けることができるよう、数学の学び方を学ぶことを目指しています。 そこで、探究ベースの数学授業をつくるには、生徒たちは、教科書に載っている知識をそのまま受け取るだけでなく、自分らが新たな概念や方法を創り出すプロセスが必要となるのですが、では、この「生徒たちが主体的に数学を創るプロセス」はどのようにすれば実現できるのでしょうか? 本書では、探究ベースの授業デザインに必要な理論を、具体的な授業場面をふまえ解説してゆき、実践との橋渡しを試みています。 探究ベースの数学授業を支える3つの視座 生徒たちが主体的に数学を創る授業の実現に向けて、次の3つの視座が重要であることが述べられます。 ・数学的活動を基盤とした問題解決的な授業 生徒が日常や数学的事象から問題を見いだし、説明や対話を通して、自立的・協働的に解決する。 ・社会的相互作用を生かした授業 生徒同士の対話や教師とのやりとりを通じて、考えを共有・発展させる過程を重視する。さらに自己との対話や記号との相互作用も重視する。 ・「生徒が考えること」と「教師が教えること」を峻別した授業 数学的知識と社会的知識の分類を踏まえ、教師は「何を教えるか/考えさせるか」を明確にする必要がある。 数学1〜3まで、10の授業実践例! 本書では、上記の3つの視座を含んだ、10の実践例を具体的に紹介しています。探究ベースの数学授業の展開は、以下の4つの段階からなります。 ( 1 )問題提示…………生徒の「なぜ?」「どうして?」を引き出し、概念や方法を創り出す必要性を感じられるような問題を提示する ( 2 )個人思考…………自分なりに、数学的に価値がある考えを見いだす ( 3 )比較・検討…………対話的に、考えや解決をより洗練されたものや一般性のあるものへと高める ( 4 )まとめ・振り返り…………自分と他者の考えを、なぜ,そう考えたのか,どんなことがわかったかなど,観点を明確にしてまとめる 豪華編著者陣による実践解説では、活動の工夫の特長、押さえたいポイントが述べられ、明日の実践に取り入れるための、新たな気づきが得られることでしょう。 こんな先生におすすめ ・探究ベースの数学授業づくりに挑戦したいが、どう始めればよいのかわからない先生 ・二次関数、微分法、数列などの授業で、生徒の主体的な学びを引き出したい先生 ・数学の概念的理解を通じて、生徒自らが定理を導くなど、深い学びの実現をめざしたい先生