清水美憲
(3)最新刊
これからの算数科教育はどうあるべきか
(2023/12/14)学習指導要領が全面実施されて3年半。改めて今、授業づくりはどうなっているのかを考える ときが来たのではないだろうか。学習指導要領の趣旨は現場に浸透しているのか。授業はどう 変わっていったのか。算数科教育の現在地はどこにあるのか、そしてこれからどこへ向かうべ きか。本書では、現在の課題とその解決方法を明らかにし、学習指導要領が目指す授業づくり とその未来を提案する。 本書からわかること 今こそ教科教育を見直し、授業づくりを考えるとき! 学習指導要領が全面実施されて3年半が経ちました。この間、コロナ禍などの困難に直面し、学校現場も大きく変わってきました。そんな中、改めて今、授業づくりはどうなっているのかを考える契機が来たと考えます。学習指導要領の趣旨は現場に浸透しているのか。授業はどう変わっていったのか、また変わっていないのか……。現在の課題とその解決方法を明らかにし、学習指導要領が目指す授業づくりとその未来を提案する、それが本書のねらいです。 算数教育の牽引者たちが話題のトピックを解説 本書は、文部科学省教科調査官や現行学習指導要領の作成協力者をはじめ、算数教育に精通した研究者、実践家が中心になって、指導要領の真のねらいや授業改善の提案等を詳述しています。第1章では、「なぜ、算数を学ぶのか」という普遍的なテーマについて、第2章以降では、現行学習指導要領で大きくクローズアップされた「資質・能力」「数学的な見方・考え方」「数学的活動」と新しく変わった「領域」をどう捉えていくかを記載。さらに第4章では、「個別最適な学びと協働的な学び」「GIGAスクール」「カリキュラム・マネジメント」等、最近の話題を取り上げつつ、これからの算数教育について教師は、そして授業はどうあるべきかを説いています。 一緒に算数の授業を前に進めていきましょう! 学習指導要領が新しくなっても、授業はそこまで変わらない、変える必要がないと思われている先生方もいるかもしれません。しかし、本当にそうでしょうか。「内容ベイス」から「能力ベイス」になったからこそ、真に子ども主体の授業を目指すからこそ、改めて学習指導要領を読み直し、授業を見直し、課題と提案を繰り返し、次の時代の算数教育につなげるときが来たのではないでしょうか。