戦時下の英国首相、ウィンストン・チャーチルは、対独の戦争に備えつつ、もう一つの敵である「長すぎる報告書」に対応した。「簡潔」というタイトルの文書で短く明瞭な文章を書くことを求めたのである。チャーチルをはじめ、有能なリーダーは不要なものを取り除き、そうして生まれた時間で困難で複雑な問題に取り組もうとする。しかし、組織は一般的に、「足し算病」ともいえる、不要なルールや手続きを増やし続けがちだ。こうした組織の傾向を分析したうえで、「厄介者」を取り除くための引き算のルールを伝授する。 ＊『DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー（2024年7月号）』に掲載された記事を電子書籍化したものです。

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